新しい家に足を踏み入れたクリームは、好奇心に満ち溢れていた。紫音の家は、彼にとって未知の宝箱のようなもの。どこを見ても新しい発見が待っている。
「ここが僕の新しい家か……」
紫音はクリームにゆっくりと家の中を案内した。リビングには大きな窓があり、そこからは街の景色が一望できた。クリームは窓辺に駆け寄り、外の世界を好奇心旺盛な目で見つめた。
「あれは何だろう? あの鳥、面白そうだな……」
紫音が仕事に出かけると、クリームの探索はさらに活発になった。彼は本棚の上を歩き、読書を楽しむ紫音の本の間を縫うように進んだ。そして、たまたま落ちた本のページをパタパタとめくって遊んだ。
昼下がり、クリームは自分だけの小さな冒険を続けた。彼はカーテンの裏に隠れてみたり、ソファの下を探検したりと、家の隅々を探索した。時には、紫音の忘れ物を見つけては、それを遊び道具に変えた。
夕方、紫音が帰宅すると、クリームは喜びで駆け寄った。紫音は疲れた顔で微笑みながらクリームを抱き上げた。
「クリーム、今日はどんな冒険をしたの?」
クリームは喉を鳴らし、紫音の問いかけに答えるかのように、ゆっくりと目を閉じた。彼の小さな冒険は、紫音と共に過ごす安心感とともに、彼の日常に新たな喜びをもたらしていた。
「君との毎日は、本当に楽しいね。」
紫音はそう言って、クリームの頭を優しく撫でた。クリームの小さな冒険は、紫音の日常をも彩るものとなり、二人の絆は日に日に深まっていった。